第1章 .瓶詰めの手紙
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浴室から出て自分の部屋へ行く途中、陸斗と会った
陸「七都、なんか考えてるみてぇな顔してるが
あんま考えすぎっと早く老けっぞー」
『はぁ?!余計なお世話よ!!
私はまだピチピチの18歳ですぅー!』ベーッ
喧嘩に発展するのはめんどくさかったため反論とあかんべーをして、足早に部屋に向かった
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部屋を見渡せば白を基調とし薄いピンクの装飾が女の子らしさを表す
クローゼットもベットも机もドレッサーも
これら全ては愛斗と選んだもの
どんなに彼氏が出来ても私の兄達は家に連れてくることさえ禁止したので、この部屋に入れるのは家族と女友達のみ
現在彼氏はいない
欲しいけどいい男はいないし、兄達が異様に怖い
『ま、そんなことはどーでもいーや
今日は疲れたし、明日に備えてはよ寝よーっと!』
ベットに倒れ込み部屋の電気を消す
数分後には瞼が重くなってきて私は眠りに落ちた
_自分も相手も大切に
その言葉が小さく聞こえた気がした
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次に目を開けた時、うつったものと言えば見知らぬ木でできた天井
『...え、ここどこよ』
寝ていた上半身を起こして周りを見渡せば医療器具などが揃っていることからここは医務室だろうと予想できる
_ガチャッ
そんなことを考えていた時、部屋のドアが空いて美人なナース服のお姉さんが入ってきた
「あら、目を覚ましたのね!!
待ってて!今マルコ隊長を呼んでくるわ!」
入ってきて直ぐに出ていったナース服のお姉さんに呆気に取られていて忘れていたが
ここはまた違う世界なのだろうと数分後には気づいたのだった
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