第1章 .瓶詰めの手紙
.
シャワーを浴びながら目の前にうつった自分を見れば何一つ傷の無い身体
夢にしてはリアルすぎた…
でも肩に傷が無いあたり夢だったのだろう
それでも
『捕まってた人達、生きてるかな…逃げれた、のかな…』
例えそれが夢であっても、あの人達は生きている人間だった
感情もしっかりあった
目の前の自分と目が合えば、不安そうな顔
『大丈夫、笑顔が大切
だって私は私なんだから…他の誰でもない!!』
...花歩ちゃんのおかげで少しだけ、元気になれた気がするよ
湯船に浸かって今日のことを振り返った
.