第1章 .瓶詰めの手紙
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_ドォン!!
「「きゃぁぁあ!!」」
『きゃッ』
あ、私って可愛い声出るのね←
て、そんなこと思ってる場合じゃないって!
何が起こってるのよ!!
『皆さん、落ち着いてください!!
私が外の様子を見てきます!!』
「でも、それじゃあなたがッ!」
『私は少しくらい抵抗できるので大丈夫です!!
それにしても、いったい何が起こってるの...』
周りを見渡せば顔が青ざめてる人が多い
きっと恐怖で困惑しているのだろう
私だって怖い
今だって手足が震えてる
こんな非日常を、無関係だと思っていたことが自分の身に起こるなんて...
「...きっと敵船が来たのよ。
さっきのは大砲ね、、、」
そうやって冷静に状況判断する彼女も震えている
誰もが怖いんだ、
でも、誰かが行動しなくちゃ
決して誰かの前に立って先導して行きたいわけじゃない
でも、でも!
『そうですか、敵...
私はここに誰も近づかせないようにします!!
その間皆さんは自分の身を守ることだけ考えてください!!』
やるしかないんだ
こんなこと、避難訓練より難しいじゃない!
とりあえず何人か此方へ向かってるような気配がする
そいつらを何とかしなきゃ…私たちの安全だって確保出来ない
...いや、もうここに安全なんでない
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