第1章 .瓶詰めの手紙
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『...ンン...!』
目覚めたら目の前が真っ暗、きっと目隠しでもされてるなぁ
口にも布があって声を上げられないようにされている
『...ンン、ン!!』
身体も横になって寝かされてるし
どんだけ動いても身動きが取れないなんて
手は後ろで縛られてるし、足も縛られているみたい
...いや、なんも出来ないじゃん!!!
今まで冷静に状況説明してきたけど、めっちゃヤバい状況なのは分かった!
「ンン、ンン!!」
私以外の声も聞こえるから、まさかとは思うけど人攫いにでも捕まったのかな
ゆらゆらと揺れている感じもあることからここは海の上なんじゃないかと仮定できる
つまり、人攫いに誘拐され挙句の果てにはもう海の上...ってところか
やってしまった...
こんなにも身動きが取れないと今までクムユ姉さんと師匠に教わったことも何一つ出来ないじゃん
せめて、せめてこの手の拘束だけでも取れたら!
スカートの下に隠してある短刀と銃で抵抗出来るかもしれないのに…
...ん?
短刀、、、縄切れんじゃん!!!
あちゃー私のバカ((
スカートはめくれちゃうけどこの際関係ない
身をよじって取るしかない
_モゾモゾ…
『ンファ...ヒョッフォ(あと...ちょっと)』
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