第1章 .瓶詰めの手紙
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『...!』
取れた!!
あとは器用に手を拘束してる縄を切るだけだけど...
『...ン』
上手くいかない!!
あぁーイライラしてくるわぁ
『ン"ッ!...』
いッたい!!!皮膚切っちゃったぁぁぁあああ!!
もう、ほんと元の世界に帰りたくなってきた
なんでこんな目に合わなきゃならないのよ!
まぁ確かに?
以前にも言った通り、見た目は良い方だから誘拐されても可笑しくは無いよ?←
でもこんな見た目か弱い私にこんな拘束することある?!
いくらなんでもやり過ぎよ!!!
_コツ...コツ...
!!
誰かの足音が聞こえてきた…
アレンさんに見聞色の覇気?だかを習ったからだいたいの場所と人数がわかる
見聞色の覇気って技習った時には、なんかのゲームの世界かよとか思ったw
元いた世界ではありえないもん、こんな第六感みたいなもの
部屋の中には数人いて、部屋の外から2人ほど会話をしながら近づいてきてる
流石に会話の内容までは分からないけど…
とりあえずこの部屋に向かってるっぽいから、どうにかして手の拘束だけ取るか、短刀を隠すかしないと!
『!』
切れた!
よし、後は短刀を元の場所に戻して手を拘束してた時のように後ろに隠さないと
仰向けに寝ていれば手元は見えないはず...
_キー...バタン
立て付け悪そうなドアだね←
「おぉおぉ、何人か目ェ覚めてるよォだな」
いや、喋り方キモッ
てか、一応言っとくけどこれも恐怖を紛らわすためにごちゃごちゃ考えてるから
怖いんだよ!!本当は泣きたいところよ!!
だって私はただの華の女子高生なんだからね!!
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