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【ONE PIECE】ボトルメール

第5章 .落花と記憶



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テーブルに並べられた朝食、

そして馴染みのジャスミンティ





クムユ「こうしてまた2人でご飯を食べられるなんて

......すごく幸せだわ」



『うん、

あの時はもう二度と会えないんじゃないかって思ってた

みんなに会えてなかったら私売り飛ばされてたw』





少ししか持ち合わせてない勇気を全開にして扉を開いて

マルコさんに出会った

左肩に撃たれた銃弾はなくても

その感覚だけは未だに覚えている

痛かった、軽く言葉にするならそう言う


でも本当はもっともっともっと!痛かった、

泣きたいくらい



青い炎が救ってくれた






クムユ「ねえ七都、よく聞いて」



飲みかけのジャスミンティが入ったカップをおいて

落ち着いた声で話すクムユに周りの空気が変わった




「....ここに居るだけじゃ帰れないわ

ここは貴女の帰る場所であって、

七都の帰る場所じゃない」





クムユの言っている意味が分からない

けど、確信を言われたみたいで焦りが生じる




『......どういうこと』顔を俯け七都は小さく聞いた、

震える声を隠せないまま









クムユ「......彼らと旅をしてらっしゃい」





『え...?』腑抜けた声がこぼれた。



クムユ「彼らと旅をして、

貴女の本当の帰る場所を見つけてきなさい

忘れてきているんでしょ





......家族の顔を」


クムユにはお見通しのようだ

ここ最近家族のことを思い出すけど顔が分からない


顔だけがまるで焼け焦げたみたいに穴があいていた




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