• テキストサイズ

【ONE PIECE】ボトルメール

第4章 .虚構の手紙



.









幸せだった









ひとつ屋根の下









5人でご飯を食べて、









団欒や娯楽を楽しんで、









ふかふかなベッドで眠る









そんな日々がすっごく幸せに思えた









けど、幸せってものは長くは続かないもの









2度目の人生を得てはっきり分かったわ









.









私たち5人はある日の夜

何者かによって起こった火災で生命の危機と巡り会った

飛び起きた私たちは5人で身体を寄せ合い、助かる方法を探した

そして火が裏口にまで届いていないことが分かり、そこから非難することにしたの





煙を吸いすぎて一酸化中毒になりかけていた

七都ちゃんを先に非難させることにしたのは正解だった









七都ちゃんが外に出てすぐ、

火は私たちの周りを囲み踊り始めた





悟ったわ、助からないって



だから、私たち4人は覚悟をした









雄斗「死ぬのに恐怖を感じないことは無い

だが、俺達が死んで一番恐怖を感じるのは七都だ」





愛斗「死んだって、あの子のことを見守る

だって俺たちは兄貴だからな!」





陸斗「アイツはまだ弱ぇ

強くなるその日まで、過保護でいたっていいだろうよ」





花歩「幸せを掴んで欲しいわ」









外からは七都の叫び声が聞こえてくる









あぁあぁ、そんなに叫んだら声が枯れちゃうわ



そんなに泣いたら目が腫れちゃうわよ









「「「「「怖がるな、前を向け」」」」」









あの子にちゃんと届いたかは分からない





私たちの意識はここで切れた









.
/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp