第4章 .虚構の手紙
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2度目の人生は字こそは違ったけど、
また花歩と言う名前を授かった
月日が経って私は七都ちゃんの義姉ちゃんになった
2つ年上のお兄さんと結婚をして、
可愛い弟が2人と妹1人できた
その妹こそが七都ちゃんだった
そこの家族はね、少しだけ複雑なの
お義父さまはもう亡くなっていて、
お義母さまは新しい恋人を作って家を出ていってしまっていた
だから、家族は実質兄妹だけ
なんだか私たちと似てる気がしなくもないかしら?
そうそう、親がいなかったところがね
初めて七都ちゃんと会ったときは、
私が20代後半に差し掛かったときだったと思う
だから七都ちゃんは14歳のころ
丁度あの時の貴女クムユと同じ年齢だったものだから、
よく重ねてしまっていたわ
似ているところはあまり無いけど...
少しやんちゃで、お料理も勉強もできて、
何でもこなせちゃうような子だった
だからかな~、この子のお姉さんになりたいって
お世話をやきたいって思ったのは
最初は少し距離を置かれていたけど、
次第に恋バナをするくらいに仲良くなれた
やっぱり妹って可愛いなって思ったわ
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