第4章 .虚構の手紙
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本当はただ兄に会いたかった...
兄を殺したのはこの人達海賊の船長だけど、
船長を生き返らせたら、兄も生き返らせていいって...
でも、でも、
こんなことをしてからじゃ遅いけれど
私は旦那様も、奥様も、カホ様も、
もちろんクムユ様も大好き
あの家族の笑顔が
私の脳裏から離れてくれない
あぁ...ごめんなさい、申し訳ありません
私はお世話係失格ですね
クムユ様
貴女だけは、どうか生きてください
貴女から幸せを奪ってしまった私を許さないでください
幸せを奪った私が言うのもおこがましいですが、
貴女には幸せを掴み取って欲しい
私には掴めなかった
愛に溢れかえったその幸せを___
スーヴィニア「私がクムユ様を止めます!
アレンさん、私の最後の願いを聞いてくれませんか?」
クムユ様に幸せな人生をおくらせてあげてください
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