第3章 .届かない想い
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クムユ「スーヴィニアも時々休んでね...」
スーヴィニア「お気遣いありがとうございます」
スーヴィニアが周りを警戒しておいてくれるとのことで私たち姉妹はふたつあるうちのひとつのベットで寝ることにした
もうひとつはスーヴィニアの分
彼女が休みたい時にいつでも休めるようにという意味もあるが、今日はさすがに1人で寝られる自信がなかった
カホ「大丈夫よ」
カホがそう言いながら頭を撫でてくれる
不安と恐怖が顔に滲み出ていたのかもしれない
クムユ「どこにも行かないでね」
カホを見ていると何処か私の知らない遠くへ行ってしまいそうで怖かった
カホ「私もスーヴェニアもクムユの傍にずーっと居るわ、だから安心しておやすみ」
ただそれだけの言葉が私の心に小さな安らぎを与えていた
ゆっくりと瞼が落ちてきて視界がぼやけてきた
そして瞼はぴたりとくっつき私は眠りについた
カホ「...おやすみクムユ」
PM9:10
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