第3章 .届かない想い
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帰る道の途中だった
何かがおかしいと感じ始めたのは...
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クムユ「カホ、スーヴィニア...」
カホ「どうかしたの?」
スーヴィニア「体調が悪いのですか?」
急に立ち止まった私を見て2人は声をかけてくれた
でも何でか2人がこんなにも近くに居るのに、心は落ち着かず心臓はバクバクと鼓動を早めていった
クムユ「家に...帰りたくない...」
2人の服の裾をぎゅっと掴む、私から離れてしまわないように
いつも活発で強気で、恐れを知らなそうな私がこんなにも弱気で震えているのだ
2人は明らかに様子がおかしいことに気がついた
カホ「どうしても帰りたくないの...?」
私は頷いた
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