第21章 引っ越し〜相澤消太〜
同じように学校へ向かい、いつも通りに生徒に授業をしていつもの様に昼はゼリーで済ますつもりだった
机に今朝華から貰った弁当をじっと見つめる
昼にちゃんとした食事をするのはいつ振りだろう、そう思いながら蓋を開ける
そこにはちょこんと2切れ綺麗に並んだサンドイッチが並んでいる
急に昼に胃に沢山入れるのは良くないだろうと思っての2切れだろう
その内の1切れを手に取ると一口かじる
なんだろう、懐かしい味と言うのか、シンプルだから味が引き立つというか
素直に美味いと思ってしまった
こんなに料理が上手かったのか?ずっと側で見ていた気がした。それでも華の知らないところはまだまだあるのかもしれない
サンドイッチを見つめながらそう考えていると後ろから騒がしい声が聞こえた
「よぉ!イレイザー。珍しく弁当じゃん?もしかしてお前に春がぁぁぁぁぁぁっ!」
声を掛けてきたのはプレゼント マイク 雄英高校の教師であり、悪友だ
「煩いマイク、職員室だぞ」
「いやぁ、珍しく昼飯食ってるからどうしたのかなと思って」
にやにやとした顔で他の教師にいいふらそうとしたから蹴りを入れて止めた
今度からは空いている準備室で1人で食うとするかと残った1切れに手を伸ばした