第19章 〜相澤消太〜主目線
私の初恋は今もずっとアナタただ1人なんだよ?
いつも仏頂面なのにたまに見せる優しそうな顔に恋した
初めて会った時には顔の怖い人だと思った
でもママに「ヒーローだよ」と言われた時に初めて個性を出し立てで戸惑って慌ててる私を助けてくれた人と同じ目をしていると感じた
だからヒーローと言われて、私の中でもヒーローになっていた
それからというもの、彼はちょこちょこと家に遊びに来てくれた
その度に私が彼にベッタリと張り付くもんだからパパ達は面白がって彼、消太くんに「結婚したら」とからかった
「消太くん、華と結婚してくれるの?」
と聞いたら、言葉を濁すように「覚えてたらな・・・考えてやらんでもない」と頭をワシワシとしてくれた
私はそれがとてもとても嬉しくてさらにぎゅーっと抱きついた
忘れるわけない
こんな嬉しいこと絶対に覚えてる