第2章 口数少なく〜共通〜
ひょこっと1-Aの教室を覗く
早く顔を見て安心したかった
私は一生懸命に彼を探す
ふとバッチリと目が合った
爆豪くんと・・・・・・
「何でお前ぇがいるんだ?ごラァ?」
今にも飛びかかりそうな声で大声を出して近づく彼を止めようとかけて来たのは探していた彼で
「やめなよ、かっちゃん、みんなビックリしてるでしょ?華ちゃんクラスはどうだった?」
慌てる様に間に入ると、ニッコリと笑ってくれたので思わずヘラって笑ってしまう
これこれ、この空気感がいいんだよなぁ
などと思っていると
「お前、まさかデク追っかけて来たんじゃねぇだろうなぁ」
「そうよ、悪い?」
「悪いに決まってるわっ!よりにもよって何でクソデクなんだよっっ!」
「そんなの爆豪くんには関係ないでしょっ!」
「あるわぁ!ボケっっ!」
私達の中でこんなやり取りは日常茶飯事で爆豪くんが何かとちょっかいをかけてくるから同じように答えていたら周りからは喧嘩をしているように見られる。
そんなやり取りをクラスメイトであろう人達に後ろでポカーンと見つめられてるのに気がつくと、慌てて華は口をつぐんだ
危ないついつい癖で
「あの、君たちは知り合いなのかい?」
沈黙を破る様に口を開いたのは、飯田という真面目そうな青年であった
「あ・・・あの、彼女は如月華さんって言って普通科の人なんだ。幼稚園の頃から一緒にいる幼馴染みたいなものなんだ」
そう紹介されると華はペコリと頭を下げた
「今さらだけど、騒がしくしてごめんね?」
と顔の前で手を合わせた