第5章 黙っていれば〜心操人使〜プロローグ編
コイツ俺と同い年か?
初めて見た時に感じた印象
ただ単に席が隣だったから
頬杖をつくと顔が横を向くから彼女の顔がよく見える
ただ、それだけだ
名前は確か如月と言ったか?自己紹介でそう言ってた様な気がする
横顔からでも分かる彼女の可愛らしい様子に無意識にじーっと見つめていたようだ
流石に視線に気がついた様で、恐る恐る「えと・・・・何?」とこっちを向いた
「いや・・・・別に・・・」
ふいっと視線を逸らすように頬杖をつく手を下ろせば「何もないならこっち見ないで」と言いやがる
は?いきなりそれは失礼だろ?確かに見てた俺も悪いとは思ったぞ?
だからってその態度はないだろう
ワナワナと震えている俺に、トドメと言わんばかりに あっかんべーしてきた
黙って大人しく座ってれば可愛いのにっ!