第32章 見た目
体育祭が終わって数日経ったある日のお昼休み
華はお昼を食べ終えて自分の教室でいつものように午後までの授業開始までを図書室で借りてきた本を読みながら過ごしていた
華は昔から本を読むのは好きだった
読むだけで色んな光景を浮かべる事が出来るし、新しい知識もまた刺激になった
パラリとまた1ページ開いたところで不意に名前を呼ばれた
「おーい如月さん、入り口 呼んでるよ」
ハッと聞こえたクラスメイトの男の子から声を掛けられて本を閉じて慌てて教室の入り口へと視線を向けると華は嬉しそうな笑顔を浮かべて呼び出したであろう人物へと駆け寄った