第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
ガコン、と船は41番GRに止まった。
「島と島とは必ず橋で繋がってるから、番号を覚えておけば迷子にならねェ。」
はっちんの迷子という言葉でジッとゾロを見る。
『迷子にならない、ね。』
「それでも迷うやついるよな。」
「いる。」
ウソップとチョッパーも援護射撃で、そう言いながらゾロを見た。
「見んな、こっちを!」
ゾロは憤慨しながら声をあげた。
いつもやられてる仕返しだ。
島に上陸すると、目の前で地面からシャボン玉が生まれた。
『ほ、ホントに島からシャボン玉が生まれた・・・。』
ケイミーの言っていることが本当であると目の当たりにして私は驚きが隠せなかった。
ルフィもその事実に大興奮してポヨヨンとシャボン玉に乗った。
待って、乗れちゃうってどんだけの強度なの?
「わー!いいなぁ!」
ルフィがシャボン玉に乗る様子を見たチョッパーは純粋な感想を述べた。可愛い。
「このヤルキマン・マングローブの根っこから特殊な天然樹脂が分泌されてるんだ。」
パッパグの説明を聞いたロビンは根っこの部分から出た樹脂を触り「やだ、ベタベタするわ。」と言いながら側にいたウソップのズボンで拭いたため、ウソップに「つけんな!」と怒られていた。
何だかロビンが怒られるなんて面白い光景だ。
「樹の根っこが呼吸するときに、その樹脂が空気で膨らんで空へ飛んでいく。」
なるほど、と飛んでいくシャボン玉を見ているとルフィがシャボン玉の上を軽々と飛び渡りながら走っているのが見えた。
「成程、じゃあこの風景は自然のものなのか、すげーな。」
『私、絶対にこの光景を絵に描く。』
何だか使命のようなものを感じ、私はぎゅっと抱えた。
「おい、遊園地が見えるぞ、行こう!観覧車乗ろう!」
上の方まで行ったらルフィが大きな声で言った。
「遊園地〜!」
「シャボンディパークだよ。」
目を輝かせるチョッパーにケイミーが遊園地の名前を教えてくれた。
「いいなぁ、観覧車・・・私あれに乗るのが夢なんだ。」
観覧車に想いを馳せながらケイミーは言うが、パッパグにダメだと怒られていた。
「おれも乗りてェけど、ダメなのかなぁ。」
チョッパーがケイミーとパッパグのやりとりを聞いて不思議そうに、そして少し残念そうに呟いた。