第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
『美味しい〜っ!』
現在、麦わら一味はサニー号の上ではっちんの焼いたタコ焼きを食べていた。よく食べる人たちはサニー号の横に付けているはっちんの屋台船で、私とロビンとフランキーとゾロはサニー号でのんびりと食べている。
「このダシが効いてるのが美味しいわ。」
『何個でも食べれちゃうよ、これ。』
ロビンがゆっくりと綺麗に食べ進める横で、バクバクと食べている私。
成長したら私も大人な女性になるんだ!でも今はタコ焼きが美味しいからこのままでいいや!
「そんなにバクバク食べたら太るぞ。」
ゾロが酒を片手にタコ焼きをモグモグしながら私に言う。
『そっちこそ、そんなに飲んだら太るよ。』
言い返すとゾロは酒をジッと見つめ、ガーッと一気に飲んだ。
「その分動けば問題ねェ。」
何だそれ、と思いながらタコ焼きにぷすりと串を刺そうとするがその先にタコ焼きは無く、容器を見ると空になっていた。
「おいおい、クレアのタコ焼き空になってんじゃねェか。」
フランキーがバッと立って船の淵へ行く。
「おい人魚、こっちも追加だ!」
フランキーが屋台船に叫ぶと「はい、ただいま〜!」と声が聞こえた。
『ありがと、フランキー。』
「俺もまだまだ食べてェからよ。」
そういうフランキーのタコ焼きも残り数個になっていた。
ケイミーが素早くタコ焼きを船に運んでくれて、待つ時間が少なくタコ焼きを食べ続けることが出来た。
「オーイ!おめェら、若旦那!」
なんだかつい最近聞いたような声が聞こえてくる。
「誰だ?」
「さっきの人たちの声じゃない?」
私は声のした方の船の橋へ行き遠くを見る。
「待て待てーっ!挨拶なしってそりゃ無いぜーっ!」
声と共に遠くから何かがザザザザッ!と凄い勢いで近づいてくる。
そうして船まで追いついた人の顔に見覚えは無かったが、何だか既視感を感じさせた。
「ハンサム・・・あっ!間違えた、デュバルだぜーっ!」
『えぇっ!?』
名を聞いて初めてそれがデュバルなのだと気がついた。
顔が全く違うが、サンジのあの攻撃のおかげでこんなにも顔が変わったらしい。
「人生バラ色ぬらっ!」
デュバルはその顔にとても満足しているようだった。
気に入っているなら蹴られて良かったね、という感想しか出てこなかった。