第6章 海の上での賑やかな日々
「当たったー!見たかコンニャロー!」
ウソップが大砲でトビウオを狙撃する。
私も負けじとロケットランチャーで砲撃をした。
追跡弾なのでしっかりと当たる、狙撃の腕は必要ない。
ただ一つ、使うのに時間がかかることだけが難点だ。
私が弾の装填をしている間に大きなやつがこちらに突撃してきていた。サンジとルフィはそれに向かっていき、サンジは男を蹴りルフィはトビウオを掴んで船に叩きつけた。
「今日の夜メシだ!」
そのトビウオをルフィは料理の材料にする気らしい。
一体どんな料理になるだろうかと想像するとヨダレが出てくる。
装填が完了し、もう1発お見舞いしてやろうと思い狙おうとすると結構な量のトビウオが飛んでいることに気がつく。
とりあえず適当なやつに1発放っておく。
「"眠り歌・フラン"!」
ブルックが楽器を鳴らすとトビウオに乗った人たちが一瞬で眠った。
「ね・・・寝た。」
なぜか味方のチョッパーとルフィにもかかってるけど大丈夫?
「ヨホホホ!音楽は力です!」
ブルックは海の上を走りながら落ちてきた人をズバババ!と斬る。
その身のこなしが凄くて呆気にとられた。
ブルックは音楽家で音楽までも武器にしてるけれど、私も芸術を武器にしたらもっと強くなれるのだろうか。
いや、でも絵の具を使って何が出来るって言うんだ・・・。
そんなのは精々目くらまし程度だ。
ゾロやケイミーたちは大丈夫かとそちらに目を凝らすと、ゾロがグラリと揺れたのが見えた。
やっぱりまだ傷が回復してないんだ、トレーニングも凄くしていたし。
逆に私がこれだけ元気にしているのが不思議だが、どう考えてもずっと大人しく絵を描いていたこととチョッパーの薬のおかげだ。勿論薬の効果が切れれば日に日に薄くなっていると言えど身体は痛い。
【編隊を組め!】
「え?」
敵の無線の言葉にフランキーが反応する。
自分と似てる言葉が出たからって一々反応しないでよ・・・。
「残念"ミラージュ=テンポ"、前方の雷雲に注意してね。」
「二本樹(ドス・マーノ)」
「"刻蹄 菱形(ダイアモンド)"!」
ナミ、ロビン、チョッパーが俗にそれぞれ敵に攻撃を与える。
敵が近いため、ロケットランチャーをアサルトライフルに変える。
その隙にフランキーが"ストロング・ハンマー"を放っていた。
頼りになる仲間たちだ。