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貴方と紡ぐ物語 【アイドリッシュセブン】【R18】

第4章 Happy Birthday 【十龍之介】


龍之介side



10分程すると、荷物を置いて着替えた琴音が帰ってきた。



『龍之介さん!はやく食べましょ?』



瞳をキラキラと輝かせている琴音は子供みたいでとても愛らしく、俺の顔も思わずほころんでしまう。



「ふふっ、そうだね!じゃあ…」



二人で声を揃えて。




「『いただきます!』」




琴音がメインの魚料理を口に運ぶ。




『んっ…美味しい!美味しいです!』




「良かった…琴音には及ばないけど、俺もそこそこ料理はやってたからね」



そう言って、俺も料理を口に運ぶ。




「うん、美味しく出来てる。」




琴音は料理を飲み込むと、



『龍之介さんは料理上手ですよ、特に魚料理!凄く美味しいです!』



琴音は満面の笑みでそう言う。



「ありがとう、琴音にそう言ってもらえると自信が付くよ!」




『そうです!もっと自信を持って下さい!…あっ、そう言えば………』






話をしつつ、二人でご飯を食べ進める。




ゆっくりとした、心地良い時間。




愛しい、大切な琴音とだから、こんな時間が過ごせるのだと思う。







しばらくして。






『ご馳走様でした!』




「お粗末様でした」




夕食を食べ終わり、琴音は満足気だ。





「琴音、お風呂に入っておいで。しっかり温まるんだよ?」



『え、でもお皿かたづけなくちゃ…』



自分の誕生日だと言うのに、人に甘えることをしない。


少し寂しくもあるが、これも彼女の美点だ。



でも、やっぱり俺だけには甘えて欲しい。



「俺がやるから、気にしないで。誕生日なんだし、めいっぱい甘えていいんだよ?」



そう言うと、彼女は少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、



『…じゃあ、お言葉に甘えますね?』



と、俺に一瞬ぎゅっと抱きつくと、お風呂に走って行った。




「…心臓に悪いなぁ…」



そういう所も好きなんだけど。
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