第7章 《リヴァイ》愛ある行為を ※
「なんつうだらしねぇ顔だ…おい、」
「あ゛っ!はぁっ!やあ゛ぁっ!あぁ!」
美しく整った顔が絶望的なほどの快楽に歪んでいる。
目尻は下がりきって蓄えきれなくなった涙が何度も頬を伝い、声が止まらない口端からは次から次へと涎が垂れる。
そんな姿がこの上ないほどに厭らしくて可愛くて愛おしくて、むちゃくちゃに壊してやりたくなって、俺はもうその思いだけでただただ激しく突き続けた。
「あ゛ぁっあ゛ぁ゛ぁぁぁっ!!」
「くぁっ……!」
エマは恍惚の表情を浮かべ叫ぶようにして果てた。
一際大きく膣がうねり、直後に物凄い力で締め上げられ、マズいと思ってすぐさま陰茎を引き抜くがそのままエマの腹にドクドクと放出してしまった。
エマは足を投げ出し、俺はその隣に倒れ込む。
お互いの荒い息遣いだけが響く中、目を閉じぐったりとするエマを抱きしめた。
「…気ぃ失っちまったか?」
「………ん、だいじょ、ぶ」
薄く開いた瞳に安心して、徐にキスをした。
柔く唇を食むようなキスを何度も。
激しく愛をぶつけ合った情事の余韻を噛み締めるようにして。
唇を離すと、リン、と赤い首輪の鈴を指で弾いた。
「…悪くなかった、ですか?これ…」
「あぁ。悪くねぇどころか良すぎて激しくしすぎたな。」
「良かったぁ…でも激しくしすぎたことなんてないですよ?私も凄く興奮しちゃったし…へへ」
「言われなくてもわかってる。あんなに淫乱なお前を見るのは初めてだったからな。」
「!分かってたって言われるとなんか恥ずかしい…」
「まぁそもそもこんなもの買ってる時点で大概淫乱ド変態だが。」
「っ!そんな言い方しなくても!」
「フッ、安心しろ。そんなお前に欲情しちまう俺だって同じくド変態だからな。」
「フフッ、じゃあ私たち変態カップルってことですか?」
「そうだな。むしろそれでいい。」
腕の中で面白そうに笑うエマを抱き締めてまたキスをする。
気怠い身体をベッドに預け、俺たちはしばしの間まったりとピロートークを楽しんだ。