第4章 《エルヴィン》堕ちる ※
頬に伝った涙が、ぺろりと舐め取られる。
「…綺麗な涙だ、零すのがもったいない。」
「っ………こんな…」
こんな屈辱を受けるくらいなら、いっその事ここから飛び降りて死にたい。
指が膣内に侵入してくる。
気持ちとは裏腹にソコはぐっしょりと濡れていて、エルヴィンの太い指をヌルりと簡単に受け入れた。
涙が溢れる。
訳の分からない奴に攫われて犯されて、嫌で嫌で仕方ないのにこんな時でも身体はどこまでも正直で。
「エマ、目を見なさい。」
「くっ……」
顔を掴まれて無理やり上を向かされる。
目線だけは合わせないよう必死に逸らしたが、ナカを掻き回されながらまた同じことを言われた。
小さな声を上げながら、エマは従うしかなかった。
「そう…いい子だ。
いいか?今から余計なことは考えず、私を見ていなさい。あぁ、嫌でも余計なことは考えられないようになるから安心していい。」
そう言うとエルヴィンは軽くキスをして、その唇を下へ下へと這わせながら下ろしていく。
エマは言われた通りにエルヴィンを目で追った。
目を逸らしたかったが、さっき目を見ろと言った時の自分を見つめる色のない表情がとても怖くて、従うことを選んだ。
次の瞬間、
「あっ!だめぇっ!」
エルヴィンの舌がエマの敏感な突起を舐めはじめて、エマは反射的に腰を引いた。
しかししっかりと腰をホールドされて舌を押し付けられてしまい、すぐに与えられる刺激から逃れられなくなる。
解放された手でエルヴィンの頭を押すが、思うように力が入らなくて全くダメだ。
「あっ、あぁ!ふぅん、んんっ、んっ!」
もう片方の手で自らの口を塞ぐ。
だがそれも虚しく甘い声はその隙間からだらしなく漏れてしまう。
ジュルルル、と卑猥な音を立てながら膨らんだ花芯を吸われたかと思えば尖らせた舌先で高速でつつかれたりと、予測できない快感が次々とエマを襲い、次第に訳が分からなくなっていった。