第3章 《エルヴィン》現実逃避 ※

小さな口いっぱいに頬張ったエルヴィンのモノは、全長の半分程しか口内に収まらない。
加えて全周もかなりの太さで、エマは咥えて早々に顎の痛みを感じ始めてしまうくらいだ。

しかし、まるで魔物のような恐ろしささえ感じるエルヴィンの大きなモノが自分を貫くことを想像すると、エマは咥えながらも子宮の奥ををきゅんきゅんと疼かせ続けてしまうのである。


エマは喉元まで陰茎を咥え込んでねっとりと舌を絡め、入りきらない部分は手で上下に扱いた。

エルヴィンはエマの後頭部に軽く手を添え、エマの動きに合わせて腰をゆるゆると前後に動かす。
空いた手は柔らかな乳房を厭らしく揉みしだいた。



「はぁ………きもちいよ、エマ…」


「ん……はぁっ…エルヴィンの……相変わらず大きすぎて……」


「そうかな…？だが、これが今から君の中に入るのを想像して、また疼かせているんだろう？」


エマの下半身を見ると、ぐしょぐしょになった陰部から愛液が溢れ出し、何本もヌラヌラと光る線を描きながら太ももを伝っている。


「あぁ…まったくなんて厭らしい女なんだ、君は。」


思った通りの淫らなエマの姿を見て、エルヴィンの情欲は益々掻き立てられていく。


「……やはり自分だけ気持ちよくなるのは性に合わないな。」


エルヴィンはぽつりとそう零すと、エマの口内から陰茎を引き抜き、おもむろにベッドの上に仰向けになった。



「エルヴィン……それって…」


「君も“大好きな”シックスナインだ。私の上に乗りなさい。」


「や……それはちょっと…」


今まで素直だったエマが急に渋り始める。

“大好きな”と言われたが、まだこの行為自体二回目だ。
しかも前回初めてした時は、そのあまりの刺激にエルヴィンの顔に大量の潮を吹いてしまったのだ。


エルヴィンは嬉しそうにしていたのだが、エマ自身は圧倒的に羞恥心が勝っていて、もしまたエルヴィンの顔を汚してしまったらと考えるとどうしても躊躇ってしまうのであった。