第3章 《エルヴィン》現実逃避 ※
「エマ……もう厭らしい汁でびしょびしょだぞ?いつからここはこんな状態なんだ?」
「あっ………」
艶かしいキスを繰り返しながら、既に隠すものがなくなっている陰部へ指を這わせると、そこからはねっとりとした蜜が溢れ出し、太ももまで伝っていた。
「……し、知らないっ……」
「嘘は感心しないな…。
私の部屋に来た時からか?それとも、昼間に誘われたときから今夜こうなることを想像して濡らしていたのか?」
「んっ………キス…した時…から………」
「本当か?」
「はぁっ……あ……」
エルヴィンの指は時折敏感な陰核を撫でながら入り口を行ったり来たりするだけだ。
エマはエルヴィンの焦れったい動きに、その先の快感を求めて気が付けばゆるゆると腰を前後させていた。
「あ………かい、ぎしつでも……すこし……」
「そうか………それはいけない子だ。」
エルヴィンは口端を吊り上げながらそう言うと、蜜が溢れ出す陰部へと指をゆっくりと沈めていく。
「あぁぁ…………」
いきなり人差し指と中指の二本を挿れられ、膣壁を一気に広げられたエマは甘美な声を溢した。
ほぼキスだけでトロトロに蕩けた膣内は、エルヴィンの太くゴツゴツした指もなんなく受け入れる。
「しかし最初と比べて随分と素直になったものだな。私の誘いの言葉だけで下半身を濡らしていたとは。」
「んぁ……あぁ、……んんっ……」
「君のここも、キスだけでトロトロにさせて、私の指をこんなに嬉しそうに咥えこんでいる。」
「あっ……そんな…言わな……はぁぅっ」
平然とした顔で話をしている間も、エルヴィンの指は休むことなくエマの中を這い回っている。
じっくりと膣内を堪能するようなエルヴィンの指の動きに、エマの思考は徐々に快感のみに支配されてしまうのだった。
「まったく厭らしい女になったものだな。」
「あぁっ…………いた……?」
「ん?」
エルヴィンの言葉責めと執拗な愛撫に、エマは快楽に顔を歪めながら何かを問いかけ、エルヴィンはゆるゆると指を動かしながら聞き返す。
「んんっ……引いた……かな…って…」
その言葉に、エルヴィンは自分の意志とは無関係に、勝手に口端が吊りあがってしまうのを止められなかった。