第10章 《リヴァイ》 一線 ※
「っあぁ!!リヴァ!あ゛!や゛っいい゛ん゛っ!」
パチュッ!パチュッ!パチュッ!
しっかり腰を押さえられながら獰猛な熱が最奥へ幾度となく刺さり、エマは身体を揺らされながら何度も名前を呼び、喘いだ。
亀頭が子宮口を押す度 脳天から足先まで雷のような快感が貫いて脳みそが痺れる。
何度も繰り返されると本当に頭がおかしくなりそうで、防衛本能からかエマは無意識に腰を引こうとしてしまう。
「逃げるな…」
「あぁん!あぅ!あ゛っ!ぁあ゛っ!!」
「エマ。俺を見ろ」
動きが止んでギュッと瞑った目を開けると、エマの大好きな顔が見つめている。
エマは言われたとおり必死にその銀鼠色の瞳を見た。
「もう何も考えるな。俺だけ感じろ」
「リヴァ…あ゛!!っんん゛ぁっ!ぁあ゛!!」
リヴァイはエマが自分に従ったのを確認すると、また深く腰を捩じ込む。
引いて押し込んで、エマの中を何度も蹂躙し己で満たしていく。
エマはしがみつきながら、次々襲いくる快感にどうにか耐えているようだった。でもたぶんそれも長くは続かない。
うねる肉壁は激しく収縮を繰り返し出して、引き抜こうとすると陰茎に吸い付いて中に留めようとする。
物凄い力だ。正直リヴァイも油断すると直ぐに搾り取られてしまいそうだった。
振り切って引き抜けば、合わせてエマから嬌声が出る。
「ああ゛っ!んぁっんん゛!!ぁあん!う゛あっ!」
「っ……やべぇな」
乱れた髪、濡れた瞳、淫靡な声を出す唇。
突く度淫らに揺れる胸。
細い腰の下にすらりと伸びた白い脚。
その付け根で嬉しそうに自身を飲み込む愛の泉。
“お兄ちゃん!”
無垢な笑顔を向けていた妹はもうどこにもいない。
自分の下で善がり狂っているのはたった1人の愛しい女だ。
悦楽に歪む厭らしい顔を見て思う。
そう思ったら込み上げていた射精感を我慢できなくなり、リヴァイはさらに激しく奥を突いた。
「っ…エマ、イっていいか…?」
「あうっ!あ゛っ、わた、もだめっ…ぁあ゛んっ!」
エマのナカもさらにきゅうと締まる。
互いの絶頂が近づいた。