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【文スト】君の笑顔が見たいから【R18】

第9章 1割のお礼



風呂には行かなかった。

まだ入るのには早すぎた。

は樹戸を避けるようにした。

けど、彼の機嫌を損ねてしまって行為をやらされるかもしれない。

それが嫌だと強く言えない。

の心の奥を揺さぶられる。

彼の思い通りにさせられてしまう。

忘れることができない。

『敦さんの事考えよう....』

考えようとした途端に今日の事を思い出した。

その瞬間に顔が熱くなった。

『どうしよう』

もしかしたらあの続きしてしまうのかも....

そう考えると恥ずかしくなるけど、少しだけ口元が緩む。

でも、どうしたらいいのか分からない。

嫌だけど、樹戸に聞いてみるか悩んだ。

樹戸の方を見ると、さっきから同じだった。

まだ仕事中のようだ。

『あ、あの.......』

が声を掛けると、手の動きを止めた。

「どうした?」

の方を見て聞く。

『その....』

どう聞けばいいか分からなかった。

『男の人が、』

それだけ言って、あとの言葉は詰まった。

『えーっと....』

沈黙が続く。

『お、男の人がされて』

「うん」

『嬉しい事って何....?』

持っていた鉛筆を走らせながら置いて

そうだなあ、と樹戸は顎に手を当て考える。

「僕はちゃんから何されても嬉しいよ」

『そういう事じゃなくて...』

そう言うと樹戸は「本当の事知りたいかい?」とに聞く。

『う、うん』


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