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【文スト】君の笑顔が見たいから【R18】

第7章 意思



「そうだよね、ちゃん」
「黙っていたよね。そして、出ていった」


震えて、答えられずにいたに問い詰める。


『ち、ちが、違う...』


ふるふるとは首を横に振る。


「違う?嘘は良くないよ。悪い子だ」


「──本当に貴君とは親子の関係か?」


福沢はあまりにも の様子が可笑しいと、樹戸に聞いた。


「...親子に見えませんか? の事はなんでも知ってますよ」


舐めるような視線でを見る。


「...」


福沢と国木田は何も言えずにいた。


「なら、ちょっとだけでも を貸してもらませんか?」


いきなり樹戸の提案に2人は目を見開く。


「社長どうしますか...」


小声で話しかける。


「2人の関係は怪しいが、どうしようもできん」


「許すんですか?」


「...あぁ」


国木田は何か言おうとするが、福沢に止められた。


「許しはするが、一つ条件がある」


「何ですか?」


「必ずを帰すと」


すると樹戸は、にこりと微笑んだ。


「大丈夫ですよ、ちゃんとここに帰らせますから」


え、と思った だったが、「失礼します」と言う樹戸に手を引かれた。


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