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【文スト】君の笑顔が見たいから【R18】

第7章 意思



次の日、体調が良くなくては仕事に手がつかないでいた。


あの事に罪悪感を感じ、苦しくて仕事に集中出来ない。


どうすれば、と一人悩んでいると国木田が を呼んだ。


国木田に呼ばれた方に急いで向かう。


「お前に用があると」


そう言う国木田の方を向くと、後ろに知っている人がいた。


『ッ...!?』


は目を見開いた。


びっくりした。まさかあの人がここにいるなんて。


は慌ただしく、自分の机に戻った。


──どうしようどうしようどうしよう。


の頭の中はパニックだった。


「おい!!」


後ろから名前を呼ばれる声がした。けど、返事をするなんて無理だった。


どうしたんだ、と国木田は の方へ向かう。


「どうした、知り合いじゃないのか」


の手首を掴み、連れていこうとする。


『やだっ!離してください!』


「、お客様に失礼だぞ。
まずは相手の話しを───」


説得する国木田の言葉を遮る人物がいた。


「なんの騒ぎだ」


騒ぎを聞きたてたのか、社長の福沢が出てきた。


「し、社長!?」


福沢は入口で待っている人物に「どうぞ、お入りください」と声をかけた。


はますます落ち着きがなくなり少し、震えている。


「うちの社員のに御用があると聞きましたが、御関係は」


と聞く福沢に相手は「あぁ、親子ですよ。父の樹戸です」と軽く済ませた。


は違う、違うと首を横に振る。


「父君でしたか、それでご用件は」


「えぇ、を返してください」


「なんと...」

予想外のことで口が開いた。


「僕に黙って出ていって、ここで、働いているを連れ戻しに来たんですよ」


にこにこと話す樹戸だか、どこか笑顔の裏に闇があった。


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