第5章 あの日
新しいお父さんは、塾の先生だった。
仕事で関わって、お母さんと再婚することになった。
小説家志望で、仕事がない時以外は小説用のパソコンを開いてた。
名前は樹戸友紀(きどゆうき)さん。
年は30代。
あの日は、いつもよりたくさんお酒を飲んでいた。
いつもは全然飲まない人だったのに。
私は学校から帰って、宿題をしててわからない所を教えて貰ってた。
いつも教えて貰ってて、なんとも思わなかった。
でも、いつも問題が解けた時は頭を撫でたりしてたけど、あの日は違った。
ベタベタと体を触られていた。
嫌だな、と思った時に無理矢理キスされた。
唇が離れた時に、「かわいいね」って囁かれた。