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sweet tooth

第1章 sweet tooth


「隊長のくれたたい焼きで俺太っちゃっても知りませんよ?」
「案ずるな、量は規制する」
「そうスか…」

 何はともあれ、幸せな気分で俺達は仕事を終わらせたのだった。
 執務室を出たところで声を掛けられる。振り向くと、廊下の向こうから浮竹隊長が平たい箱を持って近付いて来るのが見えた。

「白哉ぁー、お疲れ。珍しく残業してるって聞いたから差し入れ持って来たぞ。阿散井くん、好きだろ?」

 こ、この流れはなんとも嫌な予感がするが…

「隊長、これってまさか…」

 俺が箱の中身を確認しようと訊ねると、浮竹隊長はにっこりと頷いた。

「うん、苺大福」







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