第12章 Tシャツ裏事情
西谷先輩の話を聞くと、どうやらTシャツにプリントする四文字熟語は毎回西谷先輩が考えていて、それをお店に伝えて作って貰っているらしい。お店との付き合いは相当長いようで、安く早く作ってくれるのだとか。
そして今回は、西谷先輩と田中先輩が考えた言葉をプリントして部員に渡す計画を立てているということだった。
「楽しみにしてろよ!!」
『はいっ。』
お店にすぐ頼めば、TシャツはGW合宿前には来るらしい。
もう大体の部員のTシャツの原案は出来ているらしいので、あとは追加で私の分も西谷先輩が考えてくれるらしい。
ちなみに、部員の分に追加して潔子先輩のTシャツももう考えてあるのだとか。
潔子先輩は美人だから、”才色兼備”とか”羞月閉花”とかだろうか。
どちらにしても、とても楽しみなことに変わりはない。
いつものように、ワシャワシャと私の頭を撫でる西谷先輩の手に頬が緩んでしまうのを感じながら、残りのプリンを食べ終えてその日のお昼休憩を終えた。