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Gerbera~原作沿い長編~【ハイキュー】

第4章 烏野高校バレー部





【女子バレー部】と書かれた看板の着いた扉を、潔子先輩がコンコンっとノックしてから、カチャリと開ける。
先輩の後について、こっそり部室に入ると、もう数人中で着替えをしているようだった。


「あれ?潔子、もしかして男バレ、新しくマネージャー入ってきてくれたの?」

「そうなの、一年生のちゃん。」

すっと、優しく腰に手を添えられる。

『一年四組のです。宜しくお願いします。』


「なになに!?めちゃくちゃ可愛いじゃん!!ふわふわしてちっちゃくて、なんかうさぎちゃんみたい!」

「ふふっ、可愛いでしょ。」

「私は、女子バレー部のキャプテン。部室の鍵は私か、潔子が持ってるから、何かあったら声掛けてくれても大丈夫!!ちょっとうちの後輩ちゃん達が部室汚しちゃってて申し訳ないけど、よろしくね!」

そう言って女バレのキャプテンに頭をポンポンと撫でられる。
自分が話題の中心にいるというのは、何とも気恥しいものだ。
でも、女子バレー部の人達も、優しそうな人達ばかりのようだ。


「じゃあちゃん、取り敢えず着替えて貰って、終わったら次は備品の場所とか洗濯機の場所とか説明するね。」

『はい。』


潔子先輩とともに、持ってきたジャージに袖を通して、胸元まで伸びた髪を耳の下で二つ結びにする。

持ってきたヘアゴムは、一つは黒猫、もう一つは三毛猫。
実は、東京からの別れ際に、クロちゃんと研磨が私にプレゼントしてくれたのだ。あの二人が、雑貨屋さんに入ってヘアゴムを選ぶ姿を想像すると、何とも似合わなくて、それでもプレゼントしてくれた事が嬉しくて。
そしてまた、このヘアゴムの猫が何とも二人に似ているのだ。
それがまた私の嬉しさを倍増させる。


パチンっと髪を留め終えて、シューズをもって準備万端。
潔子先輩を見ると、もう準備は終わっているようだった。



「よし、じゃあ行こうか。」




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