第3章 これが日常
いつものようにそれを無視して教室に入る。
どこぞの漫画のように教科書がボロボロだったり、靴に画びょうなんていじめはない。
小学校の頃から対象だったあたしは、学校に私物を置いたりするヘマはしない。
まぁその代り毎日大変な量の荷物があるし、机に花瓶が置いてあったり、机や黒板に書いてある中傷っていういじめはあったけど。
それでもあたしは何とも思わない。
いまでは慣れた事だし、こんな幼稚な事にあたしは負けない。
だけど、そんな学校生活の中でも大嫌いな物が1つ。
バスケ部だ。
女子「ねぇ聞いた!?今日バスケ部ゲーム練するんだって!」
女子「うっそマジ!?もちろん見に行くよね!?」
女子「もちろんだよ!部活休まなくちゃ!」
あほらし。
自分の部活休んでまで他人の部活を見に行くとか、責任感が感じられない。こんなんだからあたし達の世代はゆとりだとか言われるんだよ。
あんなアホ女たちのせいであたしまでゆとり世代の一員にされるなんて、たまったもんじゃない。
ていうか勝手に取り入れられた意味分かんない実験のサンプルに、国が勝手にあたし達を選んだだけじゃないか。被害者と言ってもいいくらい。
まぁアホ女たちはゆとりになれて喜んでいるようだけど。