第4章 友達
『言いたい事はそれだけ?』
「「「「は?」」」」
『その答えならその黄瀬君が言ってたじゃん。
あたしは関係ない』
女子「そんな答えで私達が納得すると思ってんの?本当の事教えろって言ってんのよ!」
『はぁ。あんたたちのような低能じゃ話にならないわ。もう帰っていい?あたしも暇じゃないの』
女子「何ですって!?」
『だから…っ』
声が途切れたと思えば、胸ぐらを掴んでいるようだった。
手まで挙げちゃ、さすがにまずいよね~。俺見なかった事にしよっと。
踵を返して戻ろうとした時、パァン!と軽やかな音が響いて足を止めてしまった。
『…あーあ。手、出しちゃったね?』
女子「っ…何よ、あんたが悪いのよ!?」
女子「大体キモいんだよ!前髪で片目隠してよぉ!そんなに自信ないわけ?さすがブス乃」
『あなたたちよりは自信あるけど?』
女子「はぁ!?ちょっと黄瀬君に気に入られたからって調子乗んなよ!」
『なっ、ちょ、やめっ…』
女の子はあの子の前髪を上にあげた。遠くからじゃよく見えないけど、確かに女の子たちはあの子の右目を見た瞬間に固まった。
何があるんだろう。