第4章 友達
今日もキツイ練習を耐え抜き、いつものように青峰っちと黒子っちと一緒にコンビニに寄った後、いつもの道を1人で帰る。
その時にあるスナックの看板が目に入った。
いつも通ってる道なのに、いつも見ているはずなのに、なぜ今日だけ目に止まったのか。答えは簡単だ。
今日はその事を考えたから。
「スナック…
橙乃?」
すると店の扉が開いた。別に隠れる必要もないけど、反射的に傍にあった電柱に身を隠した。
多分意味無いくらい丸見えだと思うけど。
ママ「今日もありがとー!また来てね♡」
客「もちろん来るよー♡仕事三昧の俺らにとっちゃここは癒しだからね!美人な雪ちゃんと可愛いちゃんに会いたいし♡」
…?
橙乃…?
単なる偶然だろう。中学生がスナックでバイトだなんて、いくら何でも無理がある。
だけどその考えはすぐに消える。7
『ちょっと酔いすぎですよー!ママ、あたし外まで送ってくるから』
ママ「任せたわよ、。すぐに帰ってらっしゃい」
『分かってる!ほら、行きますよー』
店から出て来たのは間違いなく、あの
橙乃だった。