第4章 友達
side
女子「あーあ、ブス乃帰って来ちゃった」
女子「ねーブス乃、いっつもご飯1人で食べてて寂しくないのー?何なら私達が一緒に食べてあげよっか?」
女子「えー、それまじで言ってんの?ご飯まずくなるじゃん」
女子「だからその分1000円もらうんだよー。不味くした罰金としてね」
女子「あっ、それ良いかも♪ブス乃、私も一緒に食べてあげるー♪」
くだらない。
せっかくマシな気分になったのも、あほ女たちのせいで台無しだ。
いや、あほ女だけじゃないか。
男子「うーわー、女子こえー」
女子「何よ、なら皆はブス乃と付き合ったりセックスしたりできんの?」
男子「誰もンな事言ってねぇだろ?つーかそれこそまじ金もらいてぇわ。キス5000円、セックス30000円くらいか?」
女子「やだ、あんたかなり安く自分売るのね。ねぇ黄瀬君ならいくら払う?」
「えっ、俺っスか!?俺はそういうのはちょっと…」
女子「そうだよねー!黄瀬君みたいな人がブス乃なんかと出来るわけないよねー!」
「いや、俺は…」
女子「おいブス乃、黄瀬君が喋ってんのに寝るんじゃねーよ!」
やはり人間は人間。
皆がテツヤのような人ではないのだ。
あたしはそんな世界に幻滅した。
…幻滅?
何を言ってるんだ、元々期待すらしていなかったじゃないか。
あぁ、テツヤに
会いたい。