• テキストサイズ

【ドラゴンボール】忠誠を誓うのだ【ゴクウブラック】

第1章 1


「光栄に思え。神の口づけを受ける人間なぞそうそう居らんだろうに……お前はなんて幸運な人間なのだろうな? 」

神さまは尊大な態度で肯定を促す。
崩れ落ちたわたしとわざわざ視線を合わせる為にしゃがんだブラックは、わたしの顎を掴んで唇を舐めた。
湿った感触が唇に這う。
「……ん」
「もっとしたくなるのは人間の身を得たからなのか」
独り言のように呟くそれは吐息を孕んでおり、低い声を発したブラックは目をじぃーっと見てきたのだ。
「好きに……して下さい。貴方の思うがまま……わたしは受け入れます」
ブラックはくすくすと低音で笑ってからわたしの頭を撫でた。
「なるほど。こうも懐かれると可愛いものだ……」





盲信した顔で見つめてくるユヅキに笑い返した。
ブラックはゴクウブラックになる前のこれまで付き合った神達を思い出した。界王神と界王神見習い。自分に繋がりがある者と言えばそれぐらい。
ーー今まで体験していなかった此奴との関係。師弟から始まった関係。
ーー最初は人間なんぞだれが見るかと思っていたが、出会い頭から羨望の眼差しで見てくるこいつに懐かれ、盲信してくるその姿に今ではぞわぞわと所有欲を擽られるようにまで育った。

つい、とユヅキの丸みを帯びた頬を撫でながら呟く。
「ユヅキ、私を裏切ってくれるなよ。私に教え請うたのだ。当然、お前は私に忠誠を誓うのだ」

「勿論です! ……あ、でも他の先生に教えを請うのは許されますか?」

「それは許そう。お前が強くなれば共にこの世を支配するのも容易くなるだろう?」
「ああ!楽しみですね!ゴクウブラックが世を統べる日!」
その時はお前は俺の側に使えているのだろうか。
/ 3ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp