【ドラゴンボール】忠誠を誓うのだ【ゴクウブラック】
第1章 1
突如悟空そっくりの姿形で現れた悟空より低くて落ち着いた喋り方の彼。
ゴクウブラックのしなやかで細い身体つきが好きだ。なだらかな曲線を描く胸から腰にかけてのその曲線美、私のこころを魅了して止まない。
ーーでも相手は神さまだしな。
彼の控えめに主張する口に勇気を出して私の口を押し当てた。
もう恥ずかしくて ゴクウブラックの方を見れない。
「これで分かって貰えた……っ?」
顔を反らして言う私の顔は、それはもう秋に穣る柿の如し見事に熟れていていることだろう。
ゴクウブラックは口許を押さえて堪えきれずといった風に笑う。
「っふ、ははは!お前!神を愛したというのは本当だったのか!」
「私は貴方とAからZまで出来る!!だからわかって下さい」
「ふ……何だ、その表現は。妙な事を言う」
「ホラ、よく有る手つなぎがaで……zになるつれ二人の関係が段階的に上がっていく……ってわかんないか」
「ならばどこまで進んだらzになるんだ」
「あ……」
「その顔は考えて無かったって顔か。フン、考えずに言葉を発してると言葉質を捕られるぞ……
責任を取らされる」
ゴクウブラックは楽しそうにこちらの顎をなぞった。
「……こんな風にだ」
顔がアップになったかと思うとふに、としたマシュマロがくっ付けられた感触がする…これは、マシュマロじゃなくてブラックの、ブラックのくちび……
好奇心の目をしたゴクウブラックは口をこちらから離して一言。
「……ふむ。口づけとはこんな感覚なのだな、新しい知識が増えたぞ。ユヅキ。」
口端を吊り上げてわらうゴクウブラックの目から視線を外せないユヅキは、壁を伝いそのままずるっと下にくずれ落ちたのだった。
ーー神さま、わたしの破壊神さま。
勿論貴方が破壊神では無いと言うことは分かって居ます。ですが、貴方が未来で殺戮を繰り返す姿を見てから、破壊神と言う言葉が頭に浮かんだのです。
「そんな不埒なことを人間にして良いのですか。嬉しいですけども、嬉しいですけれども……」