第1章 初めての玩具【サンジ:裏】
ちょ、、それはダメだって‼︎
慌てて止めようとし、身を乗り出すと、胸ポケットに入っていたライターがカンッと落ちてしまう。
ビックリして目を大きく開いたと目が合い
「あ…ちゃん…こんばんは!」
我ながらバカみたいに挨拶をすると、が顔を真っ赤にして、大きく息を吸うのがわかり、叫び声をあげる前に片手での口を塞ぐ。
「しーっ!だ、駄目だって!みんな起きちまう!」
「んー!んーっ!」
「ちょ、暴れないで!」
もう片方の手で、ポンポンと俺を叩くの両手を掴むが、すぐに掴んだ手の力が抜ける。
「……落ち着いた……?」
はコクコクと首を縦に振るので、俺も両腕を離し、なんて声をかけようか悩んでいると
「ご、ごめんなさい……」
は涙をポロポロ流しながら謝る。
「なんでちゃんが謝るんだ!?」
「だ、だって…サンジの大切なキッチンでこんな事しちゃって……」
「そんなの、ちゃんだったらいいよ…」
思わず、ぎゅとを抱きしめる。
「コレも……勝手に使っちゃって……」
「あぁ、それは別に捨てようと思ってたから……」
「えっ…?ナミとロビンに…使おうと思ってたんじゃないの……?」
……ん?なんでそんな話になったんだ?
意味がわからず慌てていると、疑う様にはジッと俺を見ている。
……あー。気になる物が入ってるって言ったから……。
が勘違いをしているとわかると、つい顔が緩んでしまった。
「……サンジ何笑ってるの?」
「あぁ、ごめん、本当に捨てようと思ってたけど、もしも使うなら使いたいのはちゃんだけだよ」
でも、不安にさせてごめん。
側にあった箱の中の玩具をバキバキと全て壊す。
「えっ…!?何で……!?」
「言ったろ、捨てようと思ってたって」
跡形も無くなった玩具を箱ごとゴミ箱に捨てる。
するとは
「……なんか、勘違いしちゃって、ごめんなさい……」
「いいや、俺こそ不安にさせてごめん…」
をもう一度抱きしめようとすると
恥ずかしそうに側に落ちている服を集めて
「えっと、じゃあ、私そろそろ戻るね……!」