第4章 蕾
「は……だめ、夏美さ、出るっ……!」
グッと奥に打ち付けられた腰。
赤葦が大きく震え、欲を吐き出す。
「気持ち良過ぎです……狡い」
自身を抜き、後処理をする赤葦。
「早漏過ぎて呆れますよね……見事に新記録です……」
「呆れてないよ」
「早かったことを否定しないのは夏美さんらしい。
でも夏美さんイケてないですよね?
イカせてあげますよ」
「え!?良いよ、そんな!」
「遠慮しないで良いですよ」
腰を引き寄せられ、赤葦の膝の上に座る。
まだ熱を持った自身が背中に当たる……うん、恥ずかしい。
「恥ずかしいですか?
目、瞑ってても良いですよ」
赤葦の言葉通り、目をギュッと瞑ると耳に息が掛かる。
後ろから抱きしめられるような形で、下腹部へ伸びる赤葦の手。
なんだか、自意識過剰かもしれないけど、自分で慰めているようで……。
「気持ち良いところ、沢山触ってあげますから遠慮せず声を出してくださいね。
今は俺以外、誰も居ませんから」
耳を舐める赤葦の手が、陰核に優しく触れた。
「ンッ……」
指先で、的確にクニクニと気持ち良いポイントを刺激され、声を抑えることが出来ない。
「やぁ、あっ、あぁ、だめ、だめ!」
ビリビリして、頭の中がおかしくなりそう。
「気持ち良い?そのまま感じて」
それでも尚、止まらない刺激。
「んんっ、あっ、も、だめ、だめ……ぇ……!」
ビクンッと大きく身体を震わせ、果てた。
「イク時の顔、エロイですね。
木兎さんが5回もシたの、頷けます。
俺もおかわり出来そう」
背中に当たる熱の塊。
熱を失いかけてたさっきまでとは、明らかに違う。