第1章 【 千空×お酒のちから。】
「へぇ……美味しいのかな?」
「飲んでみるか?」
「うん!」
クロムが手に持っていたビーカーに酒を注いでくれた。
てかわたしもう、3700歳超えてるし、大丈夫だよね……
「海来は酒は飲めるのか?」
「ん、初めて飲むよ」
「初めて飲むのにその量は大丈夫か……?」
「大丈夫だって!………………んっ……」
量も考えず、わたしは酒を一気に飲み干す。
「うーん、まずい…………」
最初は何ともなかったが、
だんだん視界が眩み、ぼーっとしてきた。
「んゅ……。ぽしゃけ……。」
「…おいクロム、さすがに多すぎたんじゃないか?」
「ええ!?だ、大丈夫か?海来……」
「くろむ!!ぽしゃけ!!」
「!?!海来!それ以上は飲んじゃダメだ!」
コハクの注意もあまり耳に入ってこない。
ふわふわとした感覚。
「ク、クロム、千空呼んできてくれ!」
「お、おう!!」