第1章 序章
誰もいないのにお姉さんはしゃべってる・・・
占い師さんってオカルト的なあれ?
すると船のほうからフクロウを肩に乗せた目を隠した人が来た。
「美智子さん急によばれても困りますよ」
「まぁ、ええやないの困ったときはお互いさまやろ?
おたくのとこの邪神はんも同じことしはるんやない?」
「それはそうですけど・・・」
お兄さんはお姉さんと少し会話をした後、
「とりあえず俺についてきてくれないか?
悪いようにはしないから」
そういいつつお兄さんは私の手を引いて
門のような場所まできて
パネルに記号を打ちこみながら
「そういえば君の名前を教えてくれないか?」
「あ、私苗字名前です」
「苗字が名前かい?」
「いえが名前が名前になります」
「なるほど、名乗り遅れたね
俺はイライ・クラーク
気軽にイライと呼んでくれ」
イライと名乗ったお兄さんがこちらを向くと
扉が開いた。
「とにかくここから出ようか、ついておいで」
お兄さんに連れられてゲートから出ると眩しい光が視界いっぱいに広がった。