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【第五人格】LONG

第8章 写真家記念日※R18※


パチリと目が覚めて、ベッドから起き上がる
傍観者として巻き込まれたゲームだったけど
色々な事があって今はハンター写真家であるジョゼフさんのお部屋に一緒に住んでいる

ふと横を見てみると昨日遅くまでゲームがあり疲労困憊といった様子で帰ってきたジョゼフさんがぐっすり眠っている

眠っていても綺麗な顔立ちのジョゼフさんの頭をそっと撫でる、安心しきってるジョゼフさんの寝顔を見るのはいつもの日課になりつつある
しかし仕事があるからいつまでもゆっくりしていられない

名残惜しいと思いながらもジョゼフさんを起こさないようにベットから抜け出て着替える
髪を結ぶときはかならずジョゼフさんから頂いたリボンを使わせてもらっている
まだ眠っているジョゼフさんに小さく「行ってきます」と呟いて部屋を出ようとすると

「いかないで」

起こしてしまったかと思いベットまで近寄ってジョゼフさんを見ると眠っているが先程より眉間にシワがより苦しそう

「ジョゼフさ…」
「いかないで、
行かないでおくれクロード
まだ2人で一緒に」

そう言いながらジョゼフさんは一筋涙を流した
クロードさん、ジョゼフさんの大切な双子の弟さんであり
私がみにつけているリボンの本当の持ち主
ジョゼフさんは時々どこか遠くを見ている
その視線の先にクロードさんを見ているのだろうか

ジョゼフさんが心配だけど
私の役割を放棄してはジョゼフさんにも迷惑がかかるので
後ろ髪をひかれつつも部屋をあとにした

調理場につき朝食の準備をしているとナイチンゲールさんが入ってきた

「おはようございます、名前様」
「ナイチンゲールさんおはようございます
すみません、まだ朝食が出来てなくて」
「いえ、まだ早いのでそちらは大丈夫です
伝言がございます」
「伝言?」
「はい、本日はハンタージョゼフ様の記念日になりますので主より朝食以外の仕事は本日お休みで良いとおしゃっていました」
「ありがとうございます、かしこまりました」
「では、失礼致します」

伝言だけ伝えるとナイチンゲールさんは部屋から出ていった
荘園には時々誕生日と記念日がある
サバイバーさんは誕生日だがハンターさんは記念日
記念日はハンターさんにとって大事でもあり辛い日だと
そう聞いたことがある
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