第7章 宴~酒乱~
「さてと、名前の部屋ってここだよな?」
「ネームプレートに書いてあるしそうじゃない?
名前、鍵どこにある?」
宴会場から出たナワーブとノートンは名前の部屋の前にいた
荘園の部屋はプライバシーを守る為一部屋一部屋鍵がかかっている
「うぅん、帯の中です…」
名前はウトウトしながら自分の帯から鍵を取り出す
取り出した鍵をノートンが受け取り部屋に入った
部屋の中には大きなベッドと机とクローゼットとシャワールームがある
女性の部屋に入るのはちょっと躊躇するなぁと思うノートンを置いてナワーブはズカズカと入りベットへ名前を寝かせた
その様子にノートンは苦笑いしながらもノートンは名前に布団をかぶせた
「さって、どうなってるかは大体想像つくが戻るか」
「そうだね、イライ辺りが心労で倒れてなきゃいいけど」
2人がベットから離れようとすると
「ナワーブさん、ノートンさんありがとうございます」
と名前から声がかかる
本人は眠さが限界まで来ているようでふにゃんとした顔をしている
その様子にやれやれと言った感じでナワーブが名前の頭をポンポンと撫でた
「貸しひとつな」
「ナワーブいじわる言わないの」
「んな事ないだろ、なぁ名前」
頭を撫でるナワーブの手に名前は頬寄せてふふっと笑った
まるで犬か猫を思い出させるような仕草にノートンとナワーブは驚きつつも悪い気はしなかったのでそのまま名前のしたいようにさせた
ちょっと置いてけぼりのような感覚になったノートンは名前の頭を優しく撫でた
「なんかナワーブさんとノートンさんお兄ちゃんみたいです」
名前はそういいながら眠った
ナワーブとノートンは2人で目を合わせふっと笑うと
「可愛い妹が出来たね、ナワーブ」
「あぁ、そうだな
名前お前が元の場所に帰れるまで兄ちゃん達が面倒見てやるよ」
2人はもう一度名前の頭を撫でると部屋を出ていった
「名前のお兄ちゃんって事は俺にとっても兄になるの?」
「よせよ、気持ち悪い相棒で充分だ」
「じゃ、可愛い妹の為によろしく相棒」
「へぇへぇ、よろしくな」
2人は軽口を叩きながら宴会場へ戻って行った