第6章 宴
お昼を作り終えた後
エマさんと一緒にサバイバーの館の中を案内してくれた
イライさんたちはゲームに参加しているとのことで
昼間は賑わっていた館の中は静かだった
「やっぱりこのお屋敷かなり広いんですねぇ」
「そうなの基本的にはハンターさんとサバイバーでお屋敷が分かれているから全部はエマも分からないの」
食堂に談話室、洗濯室やホール、広い庭など
確かに全部把握するのは難しそうだ
「ハンターさんの館には皆さんいかれないんですか?」
「そんなことはないの!行き来は自由でエマもよくパパとお話しするためにあっちに行ったりするの」
「パパ?」
ハンターさんの中にパパ?
「レオって人に会わなかった?レオはパパの名前なの」
あの優しそうな大柄の男の人か
なにやら訳ありみたいだし深く突っ込んではいけないと思い
そのまま話を流した
ある程度、案内も終わり
探索に時間がかかったので晩御飯の準備をしようとキッチンに向かおうとすると
「名前、ちょっとまって」
フィオナさんに呼び止められた
手招きしているので近づくと目のような不思議な模様が壁に浮かび上がっていた
「エマ、案内ご苦労様
そろそろ仕上げだから貴方も向こうと合流して」
「了解なの!名前またあとでなの!」
「あ、はい案内ありがとうございました」
お礼を聞いてからエマさんは手を振りながら庭のほうへむかっていった
「さて、名前この中に入って頂戴!」
「中?あのこれはいったい」
「はーい、一名様ご案内!」
説明されるわけでもなくフィオナさんに体を押され壁に当たると思って目を閉じるとフッっと音がして
どこか広いところに出た感覚があった
「あぁ、噂をすれば名前はんいらっしゃい」
美智子さんとマリーさんとウィラさんが目の前にいた
どうやらフィオナさんの力でワープしてきたみたい
「それじゃあ、あとよろしくね」
そう言い残すとフィオナさんはワープをくぐり
シュンっと音を立ててワープが消えてしまった
とりあえず何が何だかわからないので
残った3人を見るとなにやらニコニコしながら
こっちに迫ってくる