第3章 幕間
side:占い師
いつも通り暗号解読をしていると
不思議な気配がして梟を飛ばすと見たことのない女性がいた
サバイバー?
でも待機部屋にはいなかったし
俺たち以外の人の気配はしなかった
天眼で覗き見ているのが美智子さんにばれて
呼ばれるまま女性の傍に行った
このまま見逃してくれるみたいだから
その言葉に甘えて脱出ゲートから脱出した
ゲートをくぐった瞬間に
彼女が気を失ってしまい慌てて医務室まで連れて行った
しばらくすると彼女が目が覚めたことがわかり
医務室に行こうとすると他のみんなもついてきた
大人数で押し掛けたせいで彼女は困惑気味だった
俺の顔見ただけで安心しきった顔するものだから
頭を撫でてしまった
最初は気づかなかったけど招待状を持っていることには驚いた
傍観者か
なんとなく傷ついてほしくなかったからゲームに参加しなくてよかったと内心ほっとした
でも荘園の主少し怒りを覚えた
何も関係のない彼女をこんなゲームに巻き込むなんて
許されることじゃない
名前をみると今にも泣き出しそうで
彼女を励ますことに専念した
イソップ君は反対側から手を握っていて
社交恐怖の彼が積極的行動することが少し気になったが
彼女も徐々に落ち着きを取り戻したみたいだ
そのあとエミリーさんに諭され
全員部屋に帰ったので
医務室を出ようとすると名前に服の裾を掴まれた
名前は困惑していたが
こんな状況じゃ人にすがりたくなるのも分かる
こんな時はおもいっきり泣くとすっきりするから
彼女に胸を貸すことにした
抱き寄せた名前は肩を震わせながら泣いていた
名前はそのまま泣きつかれて寝てしまって
そのまま寝かせようとしたけど
手を放してくれなかったから仕方なくそのまま眠ることにした
「大丈夫、君は俺が守るよ、絶対に」
眠る彼女の髪を取り唇を落とした