第4章 四葉環夢(クラスメイト)2
それから、学校で三人でよく話したりして、和泉くんも、相変わらず塩対応だったけど、気軽に話するようになってた。
ある日の日曜日、環くんの部屋で、DVDを みる約束をした。
寮の前についたら、環くんからラビチャがきた。
『ちょっと仕事で出てるから、一時間ずらしてゴメン』
『了解~』
そう返事したら、ガチャと扉が開いた。
(わ、ヤバい、隠れなきゃ…)
そう思って、踵を返す。
「…私ですよ」
振り向くと、呆れ顔の和泉くんがいた。
「びっくりした…」
「目立つんで、とりあえず中に入って、下さい」
ヒョイと手を引かれ、中に招き入れられた。
「あ、環くんと待ち合わせしてて、遅れるみたいなの」
「はあ、じゃあもう、不本意ですけど…私の部屋で四葉さんの帰り、待ってて下さい」
「ありがとう、和泉くん。助かる」
私は、和泉くんの部屋で、漫画読んだりして待たせてもらうことにした。