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夢の続き【アイナナ】

第3章 四葉環夢(クラスメイト)


「つ、冷た…」
「ごめ、…なあ…嫌じゃねえ?大丈夫?」
「…うん、嬉しい」
真っ赤になって、環くんを見つめ返す。
もう一度深いキスをしたら、手を引かれベッドになだれこむ。服を脱がしあい、素肌を密着させる。

いつの間にか環くんの手も温かくなり、私の誰も触れたことない身体に、手を、滑らせる。
嬉しいやら、緊張やら、無我夢中で盛り上がってたら、環くんが、
「ゴムとってくる」急に起き上がると、ベッドを降りた。
「え!?」
びっくりして環くんをみた。
「い、いるだろ…初めて、実践で使うけど」
「実践以外では使ったことあるの?」
「あーうん、一応練習した…」
「れ、練習…ふふ」
「んだよ、笑うな。……てか、初めて、だよな…?」
「……も、もちろんだよ」
「優しくすんよ、スゲー好きだよ」
「うん、私も環くんが好き」
「あ、声はがまんして」
「わかってる」クスクス笑いあった。

その後二人で、布団に潜り込んで、わあきゃあ言いながら、愛しあった。痛かったけど、幸せな気持ちでいっぱいになる。環くんの胸にしがみついた。環くんの感じた顔は、かっこよかった。

「どう、だった…?身体、痛くねえ?」
「う、うんちょっと痛いけど、平気…なんか嬉しい気持ちでいっぱい」
「俺も」

名残惜しくも、帰り支度して着替えてたら、
「そだ、プレゼント」
そういって、雪の結晶のネックレスを着けてくれる。
「え、ありがと…可愛い…」
色んな事が短時間で起こって、頭の処理が追い付かず、嬉しくてポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「泣くなよ」
環くんは、パーカーの袖で、涙をぬぐってくれる。
それから、優しいキスをした。

手を繋いで、部屋を出たら、二階堂さんとバッタリあってしまった。
「た、たま…?おまえさんら…」
「や、やまさん、マジ、見なかったことにして…」
「いいよ、もう遅いし、家まで送ってやんな、色男」
「わかってるよ」
私もペコッと頭をさげ、二人で寮をでる。

星がまばたいて、環くんの手はぽかぽかして、環くんの笑顔がキラキラしていた。
人生で忘れられない、幸せな誕生日になった。
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