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愛玩彼女

第5章 『斗真』と『透』


「………ぇ」





天使みたいな笑顔で、あたしには死刑宣告に等しいこと言われたんだけど。


「な、なに……っ」
「この手で、こんなに甘い匂いが付くくらい、なにしてたの?」
「……っ」



逃げようと腰を引いたところで後ろには、さっきあたしに死刑宣告したやつのお兄さまがいる。
しかも彼も、同じ顔でさらに残酷に罪状を読み上げるのだ。



「ひとりでするのは、さすがに想定外だったけどな」

「………」


「見られて恥ずかしいなら、ほら」



「……え」



寝るときに着けているヘアバンドを取られ、た、瞬間に。
いきなり遮られた視界。
慌てて外そうと手を伸ばせば、伸びてきた手に捕らわれて。
頭の後ろではバンドを結ぶ音が、聞こえる。



「頭いー、これなら大丈夫だよね?」
「嘘、や、待ってこれ、外して……っ、ひぁっ」


不意に、耳の中へと入り込んだ生暖かなそれに、驚いて肩をすくめた。

「耳、好きだったよな?」
「………っ」


なん……っ、これ。
視界がゼロになるだけでこんなにダイレクトに、聴覚刺激するの?


「出来ないなら、手伝ってやるから」


「は?ぇ、や、まっ…っ」



絡めるように掌に掌を、乗せて。
彼の手は、あたしの手を胸へと誘導した。


「こっちも、ね?」


「嘘……っ」



さらに片手が、下腹部へと誘導されていき。
下着の上からその突起へと、触れた。



「____ッッあ」



片手は胸の突起を円を描くように押し潰し、もうひとつの指先はだらしなく蜜を溢すその場所の一番敏感な突起を、やっぱり円を描くように押し潰していく。


「や、これ、やだぁ……っ」


「あとこっちも、好きでしょ?」


あたしの指ごと、簡単に飲み込んでいく自分自身に身体がビクン、と、跳ねる。

「ここ、入り口付近のざらざらした場所、わかる?ここ、気持ちいいでしょ」



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