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愛玩彼女
第4章 ほんとうの、理由
「…………辞めない」
「ん?」
「ここに、おいて下さい」
ベッドに正座して、ふたりへと頭を下げれば。
「手放す気、はじめからねぇよ」
「だってもう今更、手遅れだよ?」
ふわ、と。
あったかい掌がふたりぶん、頭に触れた。
「もう逃がさないからね」
ゾクリとするほどの笑みを浮かべる二人に、震える体。
だけど恐怖なんかじゃなくて。
もっと他の、感情。
すでにあたしは、悪魔に身も心も。
とらわれちゃったのかもしれない。
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